科学ワンダーランド

東北大学附置研究所等一般公開 | 片平まつり2017

東北大学

2017年 10/7(土)・8(日)

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科学のおはなし 30分でわかる科学の不思議シリーズ

がんの不思議

~がんに遺伝はあるの?~

現在の日本では、2人に1人の人が「がん」にかかり、3人に1人の人が「がん」で亡くなります。人の体はたくさんの細胞からできていますが、細胞には、その設計図となる遺伝子があります。がんは、設計図となる遺伝子にたくさんの異常ができてしまうことによってできると考えられています。正常な細胞が、がん細胞になってしまうと、その異常な細胞が正常な細胞を押しのけたり、壊したりしながら、どんどん増えてしまいます。また、さらに体の他の場所に移ってしまうことを転移といい、がんは他の場所でも増えてしまいます。このように、がん細胞が増えることにより、体のしくみを壊してしまい、人の体に悪影響を及ぼしてしまうことによって、人は亡くなってしまいます。
研究では特に胸のがん、「乳がん」になりやすい遺伝子について調べています。細胞の中でどんなことが起きて「がん」になるのか知ることで治療法の開発につなげたいと思っています。

千葉先生からメッセージ

「がん」の中には、遺伝するものがあります。この遺伝性のがんを手がかりにして研究することにより、がんの性質を明らかにして、新しい診断法や治療法の開発に結びつけられるのではないかと考えています。早く発見することができば、治る「がん」もありますし、体に負担のかからない治療法が開発できれば、「がん」で苦しむ人を少しでも減らすことにつながります。

千葉 奈津子 教授
加齢医学研究所

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