科学ワンダーランド

東北大学附置研究所等一般公開 | 片平まつり2017

東北大学

2017年 10/7(土)・8(日)

TOPに戻る

English

科学のおはなし 30分でわかる科学の不思議シリーズ

モンゴルのお家の不思議

~遊牧民のケイタイ住居~

日本から約3,000キロの場所にモンゴルという国があります。同じアジアの国ですが、日本とはまったく異なる文化を持っています。人口の3割ほどが遊牧民として、数百頭もの家畜とともに広大な大地を転々としながら、暮らしています。冬にはマイナス30度にもなる厳しい自然と向き合わなくてはいけない彼らは家畜のえさとなる牧草を求めて、年に4回以上も何キロも移動するのです。特に夏は冬の厳しい寒さに備えて牧草をたくさん食べさせるために10日に一度、移動することもあります。その時に使うのが移動できる家(ゲル)です。
ゲルは大人2人が1時間ほどで組み上げることができるのですが、木の枠の固定には一切の釘が使われておらず、紐で結んで固定をします。食事は家畜の肉や乳製品を食し、服は寒い季節を乗り越えるために牛で作ったブーツにフエルトを敷いたりします。住居、食事、衣服、すべてに生活の知恵が活かされているのです。

岡先生からメッセージ

1990年代以降、モンゴルが民主化してからは文化や人の交流が盛んになりました。この頃から日本の相撲にチャレンジする人が増え、今ではモンゴルでもとても人気のスポーツです。片平まつりでは、あまり知られていないモンゴルの生活を体験することができます。モンゴルの家、ゲルの中に入ったり、民族衣装を着たり、伝統の楽器である馬頭琴に触れたりすることができますよ。

岡 洋樹 教授
東北大学東北アジア研究センター

キャラクターからクイズ