科学ワンダーランド

東北大学附置研究所等一般公開 | 片平まつり2017

東北大学

2017年 10/7(土)・8(日)

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科学のおはなし 30分でわかる科学の不思議シリーズ

粉の不思議

~あらゆるものが "粉" からできている~

小麦粉、片栗粉、砂糖、塩、チョークの粉、シャーペンの芯から出る粉…そのものが粉だったり、材料が粉状であったり、私たちの身の回りにはたくさんの粉体があります。この粉の形や性質を研究して、それをコントロールできるようになると、新しい材料が作れたり、食べ物の食感がよくなったり、料理がしやすくなったりします。例えば、お砂糖には白くてしっとりしたものもあれば、茶色かったり、さらさらとしたグラニュー糖や、雪のようにふんわりとした粉砂糖もあります。
材料や製法の違いによって、様々な砂糖になるのですが、その性質の違いは、粉の形や大きさの違いによるものです。とても小さな世界ですが、たくさん集まると違いが大きくなります。例えば、口に入れたとき、肌に置いた時、混ぜた時…。私は、その粉をどんな風に使うかに合わせて、形や性質をコントロールする研究をしています。対象は食品や工業製品だけでなく、化粧品にも及びます。

加納先生からメッセージ

粉そのものはとても小さなものですが、集合体になったときに大きな性質の違いが出てきます。皆さんの身の回りにある粉も、工場などでたくさんのものを作る場合には、材料の粉が扱いやすいことで、安全な製品や食品を同じ品質で作ることができるのです。
さぁ、身の回りにあるたくさんの粉たちをじっくり観察してみましょう!おもしろい発見があるかもしれませんよ。

加納 純也 教授
多元物質科学研究所

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